学者未満

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リベンジで挑んだ中小企業診断士2次試験 敗因は完璧主義にあった

2016年に診断士試験に挑戦し始めて、2度目のチャレンジとなる2017年度も結果は不合格。

 

CBAAのB 

 

今度は事例1で大外しをしてしまったようだ。

 

この2年間のあらゆる模擬試験と前回の本試験において、事例1だけはA以外とったことない自分だったので、「俺の考えは常に正しい」といった変な自信がついてしまっていたことは白状しておく。色々とお節介な助言をやってしまい採点官にはねられた答案だったに違いない。

 

今回何がダメだったのか真面目に反省を行い、次回をどうするか検討したい。

 

・今年の試験開始時期は8月中旬くらいからだった

・使った教材はTBCとTACの新作問題

・9月中旬まで色ペンのセットアップの試行錯誤した

・模試はTAC2次公開模試のみ受けた(その時の結果はB)

・全体的に9月後半くらいから感覚が戻ってきた

・計算問題は鈍らないように維持した

・直前は昼休憩に何を食べるか、栄養ドリンクなどの摂取タイミングのシミュレーションをした

・前日は整骨院で身体をほぐしてもらい、11時に就寝した

 

 

なるほど、自分で書いてみて、とても恥ずかしい。これでよく受かろうとしていたなと。

何回かやれば当たるかもしれないようなやり方なんだなと、今頃気づけたよ。

 

もしかしたら試験に合格するかもしれないし、何回やっても受からないかもしれない

だから、診断士試験ってあんなに多年度生が多いのか、と納得できた。

 

 

あと、完璧主義な人はこの試験に向いていないこともわかった。完璧主義よりも最善主義のスタンスを持った人の合格率は高いと思われる。

 

 

最善主義のメリットを参考にした書籍です。

是非一読してみてください。

 

 

一見、完璧主義の人の方が試験に有利のように見えるかもしれないが、完璧主義者の多くは全部完答しなければ落ち着けなくなったり、不安になったりする傾向にある。私もその一人だ。総合点を上げるためには、まずは最低限全問に解答すること、空白解答があってはならないと信じている。合格するための戦略を誤っている。ある意味病気だ。

この病に侵されたままだと、試験中、合格するという最大の目的を忘れ、全問をベストな解答で仕上げることばかりに躍起になってしまうわけだ。

 

診断士2次試験は6割できれば合格。4割も落として良い。しかし、完璧主義の人はそんなことは考えない。無意識のうちに合格点以上の高得点を狙っている。できることなら満点を狙っている。そう、完璧主義特有の病を患っていたら危ない。

 

確実に解ける問題だけを見極める。点数に結びつかないような問題はさっさと捨てたら良い。これをうまく運用できるのは最善主義者。もちろん確実に解けると思って着手した問題が実際は外しているような状態なら最善主義者でも不合格だけど。

 

ちなみに大手受験校は「問われていることに対して、受験生なら誰もが思いつけるような内容を書くべき」と指導しているが、私はこのアドバイスに心のどこかで納得していなかったようだ。平準化したことを好まない傾向にあるのも完璧主義の特徴かと思われる。

 

誰もが思いつかないことを解答して落ちるような試験ではない。だけど、出題者の意図から外れた内容だったり、制約事項を無視して斬新なことを書いても点数はないだろう。無難な解答をミスなく行っているだけで、合格点を十分狙えることも分かっていた。

 

なのに、なぜ、無難な解答を選ばず、本番で一か八かの解答をしてしまったのか?それは、事例1でA評価を取り続けた自信そのものが完璧主義をより強化するものであるが、いろんな模試で試してみた大胆な解答ですらA評価になっていたことに起因する。

当たれば破壊的な高得点、外れたら0点。その緊張感がたまらなく気持ちよくなっていたのかもしれない。

 

2年間の学習期間を経て分かったこと。私はもはや完璧主義でもなくなっていたこと。持っているスキルを無難にエラーなく仕上げてたら試験に合格していただろうが、退屈に思えてしまうのだから私には適正がなかったことだ。

 

 

私の最大の収穫は、最善主義のメリットが理解できたこと。これをビジネスで活かしたいものだ。

ところで、診断士試験対策に一緒に取り組んだ仲間も残念ながら不合格であった。そういえば、彼らも完璧主義ばかりなんだということに気づく。勉強仲間たちは、まるで大学受験に何度も挑む浪人生のごとく次回も挑戦すると宣言していた。引くに引けなくなっていることも理解できるが、完璧主義を捨て最善主義者になるか、それとも、養成コースに行くか、彼らが診断士になるためにはこの2択から選ぶ他ないだろうね。