学者未満

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ビットコインはやらないと豪語してたのに結局魅了されてしまった

私がビットコインの存在を知ったのは、2012年ごろだったと思う。

サトシナカモトという仮名の人物により考案されたビットコインに関する論文が発表されてからすでに3~4年くらい経っていたようだが、知人が、ビットコインに関する仕事を始めた知らせをきっかけに認識するようになった。一般庶民の私としては、比較的早く知ることになったのに、当時の私はそれほど興味は出なかったし、「腐るほどあるプロジェクトの1つだからそのうち埋もれるかもしれない」と切って捨てていた。それよりも当時の私は、VISAのトランザクションとかPayPalの可能性とか、あくまで現実の貨幣システムに乗っかった仕組みの良し悪しにばかり関心が向いていた。今思えば、これが庶民レベルの価値観なんだと、オールドタイプなのだと痛感する。イノベーティブな頭を持っている人が羨ましい。

 

その後、雑誌「東洋経済」の記事を読んだのをきっかけに、ビットコインの仕組みに興味を持つようになり、2014年、野口悠紀雄さんの「仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない」を読んで深堀りするようになった。

 

というのも、当時私は某大学のMBAに所属しており、そこで親しくなった学友の元外資系アナリストが主催するマクロ経済に関する勉強会を定期的に開催していたので、ビットコインの現状と将来についての話題を持ち込んで周りの反応を見たかっただけなのだが。

 

アナリストのは、「投機」としてでしか映らなかったようだが、予想通りの返答だったと思う。そのアナリストは「投資」には関心あるが「投機」には興味を持っていなかった。他の参加メンバーは事業会社出身というのもあってか、「へぇー」くらいの反応。彼らの関心ごとは、投資信託株式投資くらいだ。結局、私の稚拙なプレゼンでは、ビットコインの胡散臭いイメージを払拭できなかった。しかし、2017年、ビットコインの価値がこんなことになるなんて予想できただろうか。2014年当時の私が、勇気を持ってビットコイン保有する行動に出ていたら・・・・「もし〜」の話はやめときます。

 

2017年12月、ビットコインは様々な要因が重なり、1ビットコイン=200万円超と高騰した。(これを書いている2017年12月27日は170万円くらいか)

 

先日、最近親しくさせてもらっている仕事仲間3名にビットコインの話をしてみたところ、私以外の全員がビットコイン保有していた。しかも、今年の初めころから始めていたので、かなりの含み益を出しているらしい。いつ頃からビットコインを知っていたのかを尋ねると、今年からだという。

 

正直、自分が嫌になった。これまでマウントゴックス事件など、暴落が起こるたびに、投機だから仕方ないと笑っていたが、(自身がきちんと事実を捉えていないことも問題だか)単に自分の考えを正当化しようとしていただけだ。あれほど早くから注目していたのに・・・・あの跳ね上がり状態は正直羨ましく思う。

学問、理論でカッコつけても1円の価値にもならない。やせ我慢するのはもうやめにした。バブルであることは確かだが、指をくわえて見ているだけはつまらない。リスクをきちんと理解してやればいいじゃないか、と自身に言い聞かす。

 

仮想通貨取引口座が作らないと決めていたが、あっさり撤回してしまいました。

 

まずは「 ビットフライヤー」から登録してみようと思う。